翻訳ツールを使う場合でも、参照ファイルや指示書などMS-Wordを使う機会は結構ありますね。
Tradosのバージョンが上がって、Trados2007のサポートも打ち切られるようですが、しばらくはTrados2007も使い続けるとは思います。

ところで、次のダイアログボックスに心当たりのある方はいらっしゃいますか?

CAP0001

最近、Wordを終了する際、このダイアログが必ず表示されます。何か悪さをする訳ではないのですが、毎回しつこく現われるとちょっとイラッとします。変更などした覚えもないことですし、保存しようとしまいと何も変わりません。ちょっと手が空いたところで、問題を解決することにしました。以前のバージョンのTRADOSやWordでも発生したことがあるのですが、その時は次の方法で対処しました。
(以下、Windows7 64bit/Word2010 の環境で説明)

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Word\STARTUP にあるテンプレートファイル(この場合TRADOS8.dotm)を元のファイルに置換える。

元のファイルは次の場所にあります。
C:\Program Files (x86)\SDL International\T2007_FL\TT\Templates

つまり、テンプレートファイルが破損している可能性があるため、入れ換えたわけです。
でも、今回は改善されませんでした。

次に疑ったのが、ウィルス感染。
普段からウィルス対策はしているつもりですが、可能性は否定できません。
怪しい箇所を徹底的にウィルススキャン。….予想通り、何も見つかりません。

さらにOfficeの修復を試しましたが、結果は何も変わらず。

となると、考えられるのは他のアドインの問題です。
本来、早めに疑うべきですが、特にアドインを変更した覚えはないため、後回しになっていました。
以下にその手順を。

[ファイル]-[オプション]で、次のウィンドウを開きます。

CAP0003
[管理]で「COM アドイン」を選択して、設定をクリックします。
次のダイアログが表示されます。

CAP0004

ここでATOK拡張ツールを削除しました。
良いツールではありますが、多用はしていません。
必要な時だけで良いので、さくっと削除。

これが当たりだったようで、Wordを再起動すると、あのダイアログが表示されることがなくなりました。

先日、ATOKを2012にバージョンアップしたのが原因だったようです。バージョンアップしてもWordのリボン表示に変化がなかったので、問題になっているとは思いませんでした。もちろん、これは私の環境上で起きたことなので、皆さんの環境で同様のことが起きるかどうか分かりません。

先のダイアログが毎回表示されるようになった場合、次のことを疑ってみてください。

  1. テンプレートファイルが壊れている
  2. マクロウィルスに感染している
  3. 他のマクロと何かしら競合している

毎回表示されるからといって、手間以外に問題があったわけではありませんが、上記2の場合、問題が大きくなる可能性がありますので、念のためご注意を。

次にこの症状が発生したときのための備忘録を兼ねて。

個々のプログラムに問題はなくても、相性ってあるんですよねぇ。

では、また。

【虎の小ネタ】「xxに対する変更を保存しますか?」って何度も聞かれたくないよね
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