今回は、関数についてお話しします。
とっても基本的な話ですので、そんなの知ってるよって人は読み飛ばしちゃってください。

関数とは

関数とは、プログラムにあらかじめ用意されている処理のことです。
関数を実行すると、与えられた値を使って定められた処理が行われ結果が返されます。与えられた値を引数(argument)、返される結果を戻り値または返り値(return value)といいます。基本的な関数の書式は次のとおりです。

関数(引数1, 引数2, 引数3, 引数4,…)

  • 指定する引数の数や型は関数によって異なります。
  • 引数がない関数、引数も戻り値もない関数もあります。
  • 引数には必須のものと省略可能なものがあります。間にある引数を省略した場合、「(引数1,,引数3)」のように半角カンマだけを入力します。
  • 間違った型の引数を指定するとエラーになります。

さまざまな関数

他のプログラム言語同様、VBAには沢山の関数が用意されています。
ざっと分類すると以下のようになります。

  • 文字列処理の関数
  • 数値演算処理の関数
  • 日付処理の関数
  • その他

Excelの関数と重なる部分も多いので、どのような関数があるかはExcelを参考にしてもよいかもしれません。

関数の例

ここでは文字列処理に関する関数の例を挙げます。

Len(文字列)
     与えられた文字列の長さを返します。
     Len("関数の使用例") ⇒ 「6」が戻り値

Trim(文字列)
     与えられた文字列の両端の空白を削除します。LTrimは左側の空白、RTrimは右側の空白を削除します。
     Trim("  両端の空白を削除 ”) ⇒ 「両端の空白を削除」が戻り値

  Replace(文字列1, 文字列2, 文字列3)
     文字列の中を検索し、見つかった文字列2を文字列3と置き換えます。
     Replace("両端の空白を削除","両端","右側") ⇒ 「右側の空白を削除」が戻り値

関数にはVBAが用意した関数以外にユーザーが定義できる関数もあります。これについては、後日プロシージャに関連してお話しすることにします。

イミディエイトウィンドウを使ってみよう

前回はVBEのウォッチウィンドウを使って式の状態を1行ずつ確認しました。
今回はイミディエイトウィンドウを使って、関数を実際に試してみましょう。

イミディエイトウィンドウを開きます(開いていない場合)。
メニューバーから [表示] > [イミディエイトウィンドウ] を選択します。

メニュー>表示

イミディエイトウィンドウが開きます(赤枠の中)。

VBE-イミディエイトウィンドウ

「?」に続けて式を入力してEnterを押すと、次の行に戻り値が表示されます。

入力例:?2+3*4/2

イミディエイトウィンドウ例1

では、先に挙げた関数を試してみます。

例1:Len関数

イミディエイトウィンドウ-Len関数

例2:Trim関数

イミディエイトウィンドウ例-Trim関数

例3:Replace関数

イミディエイトウィンドウ例-Replace関数

関数の戻り値を確認するときなどに便利な機能です。


今回は関数についてざっと説明しました。
あまり難しいことではありませんが、いろいろと試して、関数に慣れてください。

次回は、各種演算子について説明したいと思います。

では、また。

Wordマクロ その4 – 関数
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