先日某所で、ブログサービスが広告なしか広告付きかで話題になっていました。その前にもツイッター上である方のブログに関してちょっとしたやり取りがありましたので、今回はフリーランス翻訳者のブログについて書いてみたいと思います。
ブログを書かれている翻訳者さんはかなりいらっしゃるようで、私のニュースリーダーにも30件程登録しています。ニュースリーダー以外に、個人の方がまとめられているリンクサイトも利用していますので、かなりの方がブログ書きをされているようです。ただし、仕事だけでなく、趣味や日記など、混在したブログも多いので、仕事用またはそれに関連した話題に重点を置いたブログはずいぶん減るようです。
私の場合は、仕事用(StudioKoala.com)、翻訳関連(このブログ)、その他と分けております。明確に分類しておくことで、ターゲットやコンテンツを絞りやすいというメリットがあります。仕事用と翻訳関連のブログでは、実名や個人情報を出しておりますが、その他のブログでは公開する必要はないので、リンクを張ることもありません。複数のブログを持つということは、結構やられておられる方も多いようです。
実名でブログを公開することには、もちろんデメリットはありますが、メリットも決して少なくありません。
以前、Terry氏も「翻訳者よ、実名でブログろう!」という記事を書かれております。6月にはIJET-25も開催されます。参加される方はぜひ名刺にURLを載せておきましょう。
「実名で公開するブログを書く」と言うことは、文章力アップにもつながります。趣味やプライベートな日記を書くことと、「公にして恥ずかしくない文章を書く」ことはまったく違うものです。プライベートなブログでは、「十分に内容を考え、読み手にしっかりと伝える」ことが杜撰になりがちです。(自分の文章力の無さに毎回うんざりしていますが…)
とはいえ、いきなりブログを書いたことのない方には、仕事用のブログをいきなり始めるのはハードルが高いのではないでしょうか。まずはプライベートなブログから始めて、慣れた頃に仕事用のブログを開始してもよいと思います。
最初から立派なブログを作ろうとしないこと
なによりも内容が大事ですが、あまり大上段に構えると続かなくなってしまいます(私はこの傾向があります)。私自身、現在の形になるまで、幾つものブログ、Web サイトを作り直してきました。あるブログでは書く練習として1年以上更新し続けたこともあります。作ってみて分かることがたくさんあります。記事を書きながら修正していくうちに形が見えて来ることもあります。まず、始めないことには、何も起こりません。
内容に注意
当たり前のことですが、仕事に関連したブログでは内容に注意しましょう。次のようなブログもよく見かけます。
- 公開してはいけないような仕事の内容
- 取り引き相手を貶すような発言
- 偉そうな物言い
ぼかしているつもりでも、当事者が見れば分かってしまうことを平気で書かれている方がいます。また、誰が読むにせよ、心証を害するような内容は避けるべきです(私のブログもそうならないように十分気をつけているつもりですが…)
広告なしか広告付きか、と言う問題
広告付きのブログサービスを否定するつもりはまったくありません。かわいいアイコン、背景、テンプレート、その他多彩なサービスが提供されますし、記事の管理や更新が簡単です。趣味のブログだけでなく、著名な方々も広告付きのブログを利用していらっしゃいます。
私が広告付きサービスを利用しないのは次の理由によるものです。
- 関係のない広告はマイナスの印象を与える
- サイト全体を自分で管理したい
もし取引先の会社が広告付きの無料サービスを利用していたり、あるいは関係のない広告が記事よりも目立って表示されたら、どんな印象になるでしょうか?
有料であれば良いということではありません。無料のサービスにも広告なしのものもあります。提供される機能も金額もピンからキリまであります。
自分の用途、使い勝手を十分考慮した上でサービスプロバイダーを選びましょう。
皆さんのブログを楽しみにしております。
では、また。