Windows10のリリースから1か月ほど経ちました。
ニュースによると多数の方がアップグレードされているようです。やはり無料でアップグレードできることが要因だと思います。有料だとどうだったんでしょう。私の周りでは（私も含めて）サブのPCだけをアップグレードしている方も多いようです。無料のうちに試して、不要であれば元に戻すというのも良い考えだと思います。
相変わらずアンチMSの方々は批判に忙しいようですが、それはさておき、少し役に立つ話をしようと思います。
Windowsのシステムフォントを変更する話です。皆さんはWindowsのシステムフォントをデフォルトのまま使用していますか？（システムフォント：メニューやタイトルなどに使用されるフォント）Windowsのフォントは汚い（見栄えが良くない）と言われています。これを否定する気はまったくありません。本当に汚いと思っています。これはレンダリングの問題なのですが、技術的なことなのでここでは説明をしません。もちろん、Windows以前のPCに比べたら遙かにきれいです。
カスタマイズをしたからといって、驚くほどきれいになるわけではありませんが、デフォルトに比べると少しだけ見やすくなると思います。
Windows7まで
[コントロール パネル] を開き、[デスクトップのカスタマイズ] の [テーマの変更] をクリックして、開いたウィンドウの下部にある [ウィンドウの色] をクリックします。[ウィンドウの色とデザイン] ダイアログボックスで、好みのフォントを設定します。
Windows8以降
Windows8以降では、この設定ダイアログが提供されていません。
フォントは「遊ゴシック」がデフォルトになっています。また、メニューなどでフォントが滲んでみえる場合があります。
フォントがぼやける件について
これはマルチディスプレイ環境で解像度が異なるディスプレイを使用している場合に生じることがあります。Windowsでは元のDPI（Dot Per Inch：画面の解像度）を100％として、ディスプレイに合わせて125％や150％の倍率で表示を行っていますが、現在のところうまく調整できていないようです。そのうちプログラムが修正されるかもしれません（あまり期待はしていない）。
修正するには、
1. デスクトップ画面上で右クリックし、[ディスプレイ設定] を選択します。
2. [テキスト、アプリ、その他の項目サイズを変更する] を100％に設定し、[適用する] をクリックします。
3. いったんサインアウトをしてからサインインし直します。
これで、フォントが多少くっきりと表示されるはずです。ただし、デフォルトより小さい表示になる場合があります。
システムフォントを変更する
困ったことに、Windows8以降では自由にシステムフォントを変更できなくなっています。変更するには、フリーで提供されているツールを使用する必要があります。
これをダウンロードして解凍し、プログラム（noMeiryoUI.exe）を実行するだけ。インストールする必要はありません。変更しても元（初期値）に戻せます。
ClearTypeを設定する
ClearTypeはデフォルトでオンになっているはずです。確認して、自分の好みに合うように調整しましょう。
MacTypeを使用する
フォントのギザギザをなくしアンチエイリアシングを強化するソフトです。少々クセがあり、フォントやアプリケーションによっては効果がない場合があります。また、開発が止まっていますので、ここでは紹介のみとします（また改めで記事にします）。
システムフォントの設定について説明してきましたが、これでフォントが劇的に美しくなるわけではありません。とはいえ、多少は見やすくなるかと思います。
最後に、実際に変更した結果をエクスプローラーで見てみます。
1. デフォルトの状態
2. [テキスト、アプリ、その他の項目サイズを変更する] を100％に設定した場合
3. 2の設定でフォントをMeiryo UI、12ptに変更した場合
文字が明瞭になり、ずいぶん見やすくなったと思います。
4. 3の設定でClearTypeを「オフ」にした場合
ClearTypeをオフにすると、フォントの汚さがよくわかります。
微妙とはいえ、ちょっとした設定で見栄えが変わります。例として一般的なMeiryo UIを使用しましたが、自分の好きなフォントで試してください。私は別のフォントを使用しています。
互換性の維持や考え方の違いなど、さまざまな理由により、Microsoftさんはフォントの見栄えについてはあまり重要視していないようです。今後、PCの動向によってはどうなるかはわかりませんが。
では、また。