プレゼンの補足(十人十色大阪編)


22日に開催された勉強会「十人十色」に参加させていただきました。非常に有意義な時間を過ごさせていただき、多くの示唆をいただきました。全体の感想などについては、別の機会に書くことにして、今回はプレゼンの補足だけにします。

このような場でお話しするのは初めての上、緊張しやすい性格のため、勢いだけで話してしまい、何点が重要な部分が説明不足のまま終えてしまいました。とりあえず、私が行ったプレゼンテーションについて、重要なような点を補足させていただきます。
ちなみに、私のプレゼンの動画はこちら(
http://www.youtube.com/watch?v=ywA1-SoDi2I

「ピラミッドの底辺」

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ピラミッドが表現しているのは、「人と仕事の数量」であり、底辺の部分にある仕事や翻訳者のレベルを否定するつもりはありません。下層部には人も仕事も多くあります。新規に参入される翻訳者はここから始められることが多いと思います。戦略によっては、ここで生き残ることも十分可能ですが、競争(人、機械など)が激しく淘汰される可能性が高い場所でもあります。

中層から下層に属する翻訳者がどう生き残るかがこのプレゼンのテーマです。

「翻訳者-クライアント-エージェント」

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正常で良好な関係を築くことの必要性を伝えたかったのが、このスライドです。
私自身は、非常にエージェント(翻訳会社)に恵まれたおかげで、多くのことを学ばせていただき、また極めて良好な関係を続けてこれたと感じております。

ここで話し忘れたことは、この中心(三角形の内側)にエンドユーザー(読者)がいるということです。最終的なWinの対象はエンドユーザーであり、これを抜いて全体の発展はありえません。

「ポジションのマトリクス」

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最も時間をかけて説明しなければならなかったことです。

これまで、多くの方が「品質」と「単価(収入)」を軸にとり、右肩上がりを目指すグラフを示してきました。しかし、「右肩上がりの成長=成功」という考えは、昭和の高度成長期の遺物であり、現在を生きる私たちに適用すべき考え方ではないと思います。もちろん、「高収入」が間違っているわけではありませんが、それは、私たちの属性の1つでしかありません。

そこで、言いたかったことは、このマトリクスの両軸は多様であるということです。仕事の時間、量、翻訳力など、翻訳者としてのあらゆる属性を当てはめることができます。その中で、一体自分は「どこにいるのか」、そして「どこへ行きたいのか」を考えて欲しかったのです。

一口に翻訳者と括ることは簡単ですが、実際は多様性に満ちています。その多様性を尊重し、自分もポジションを見ることによって、これからの戦略が見えると考えたわけです。自分の目標に到達するためには、作業量を増す? 品質を上げる? 生活水準は? 何が自分にとって大切?仕事?家族? いろいろなものが見えてくると思います。

品質vs収入では単純に決まるものではありません。

「単価」について

このように考えると、単価は目標ではなく、1つの属性でしかないということが分かっていただけると思います。

じゃあ、何を目標とするかというと、「人生の質(Quality of Life)」です。ベタすぎるかもしれませんが、翻訳者としてのQoLが最重要であると考えます。

このQoLを達成するために、何が必要なものか(効率化、単価交渉、スキルアップなど)は前述の「マトリクス」で見えてくると思います。

何故、翻訳者となることを選んだのでしょうか?
何故、他の職業では無かったのでしょうか?
収入を必要以上に気にするのであれば、他の選択がありませんか?
もちろん、収入以外でも様々な疑問、悩み、不安があると思います。また、それぞれに置かれた状況も違います。私たちは、かつての様に単純な解答は得られない多様性の中にいます。ややもすれば、安直な流れに乗ったり、ちょっとした一言で右往左往してしまいます。

そこで、目先にとらわれず、自分のポジショニングをしっかりと見極め、自分なりにマトリクスを作りQOLを考える翻訳者としてプロフェッショナルな戦略を立てるこれが、現時点で私が提示したかったものです

すべてを説明することはできませんが、また機会があればもう少しまとめることができるかもしれません。

いや、むしろ一緒に考えていきたいと思います。

最後に主催してくださいました方々、参加された方々、私のプレゼンテーションを見てくださいました方々に御礼を述べたいと思います。このような機会に与えてくださいましたことを心より感謝いたします。ありがとうございました。

 

さて、ブログの話の続きも書かなきゃ…
あと、プレゼンの方法とかも

では、また。

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