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先日大阪で開催されたSDL秋季ロードショーに行ってきました。翻訳支援ツールの説明会のような場に行くのは実は今回が初めてです。11月の十人十色と翻訳祭で話すネタを仕入れようかと参加してきました。

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会場のスカイビルに行くのも4年ぶりくらいになります。広場ではクリスマスツリーの設置が始まっていました。

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参加者は30人ちょっとくらいで、個人翻訳者さんは少なかった感じです。珈琲に紅茶、ケーキが用意されていました。珈琲だけをいただきましたが、ケーキももらえば良かったと少し後悔しています。

さて、本題のTrados Studio 2017についてです。

内容的にはすでにリリースされているものと変わりありません。強調されていたのは翻訳メモリーの解析・参照を強化した点です。あいまい一致の処理が自動化され、効率が良くなっています。構文解析も強化されているとのことですので、検索については期待しておきたいと思います。

今回の目玉は、AutoSuggestのバージョンアップです。ようやくCJK(中国語、日本語、韓国語)に対応しました。同時にAutoSuggest辞書関連の機能も改良されているようです。AutoSuggest機能は、作業の邪魔になるケースも多く、好みが分かれるかも知れません。せっかくのCJK対応ですが、私は英訳以外で使用する予定はありません。IMEで十分対応できていますから。

特に気に入った機能は、表示フィルタの改善です。これまで、フィルタを適用できるのは原文と訳文のどちらか一方だけでしたが、今回のバージョンでは原文と訳文の両方に設定できます。また、複数の条件を設定でき、作成した条件は保存が可能だそうです。表示フィルタはよく使用するので、これは嬉しい改善です。

話の内容は機械翻訳にかかわるもの、発注側に重点をおいたものが多かったのが少し残念でした。

まだベータ版とのことで、ほとんど実機動作を見ることはできませんでした。実際に実機で確認してみないと、どの程度強化・改善されているのか判断できません。ただ、話だけを聞いていると、バックグラウンドで多くの処理が行われているようで、快適に使うには高性能のPCが必要になるかも知れない感じです。

旧バージョンとの互換性については、直接聞きましたが、問題はないようです。

全体的な印象として、まあ悪くはないかなと。なんだかんだと、やはりTradosです。良い意味でも悪い意味でも業界の標準でした。

ただし、セミナー中に取ったメモを見るとかなり辛辣なことばかり書いてます、はい… これは期待の表れってことにしておきます。このあたりは内容をまとめて十人十色の前夜祭でお話できるかと思います。

お土産は、3色+1のボールペンでした。

Trados Studio 2017はもうすぐリリースされます。早めにインストールして、また報告します。

では、また。

SDL秋季ロードショー Trados Studio 2017

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